プリンを3つ買った。
手ぶらで行くのもなんだし、晩ご飯の後にでも思って。
お土産、何?、プリンの後に袋ごと冷蔵庫にしまわれたプリン。
2つじゃなくて、3つのプリン。けどすっかり忘れた。
偽りの者がいなくなった後に生れた一つの余剰。
そこに入り込む者が本来の姿。
私はプリンを3つ買うことによってそれに彩りを与えた。なんと涙ぐましい行為なのだろう。
プリンで会話が繰り広げられる。嘘が生れる。
その嘘が果たして哀しいものになるのか、単なる蔑みになるのかは知らない。知りたくもない。けど私はそれを知っている。
”幸福”(他に言葉が思い浮かばない)の形が有限であるとしたなら、私は3つのプリンのうちの1つを自ら食らうこともなく、半ばその場を逃げ去るようにして、3つのプリンを前に白旗を揚げた。
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